頭脳だけ育ててもね。
敬意と不遜
今日は小4娘の初めての塾体験会に行ってきました。
先日体験した公立中高一貫校模試の内容を見て、入試のための特別な訓練は必要だなと感じていたから。
娘の感想は一言。
「難しかった。授業は楽しくはなかったけど、新しい漢字『単刀直入』が書けるようになって嬉しかったよ。」
今後入塾するかは置いといても、娘が困難な中にも喜びを見つけられる人間に育っているのが感じられる感想でした^^
ところで、ひとつ気になったことが。
子供たちの会話を聞いていると、どうやら体験授業に参加した多くの子供たちが塾講師を加藤先生→カトちゃんのように“ちゃん付け”しているらしい。
そして、「カトちゃんが授業中歌ってるから、うるさい!って(子供たちに)怒られたんだよ~」とか、
「カトちゃんすぐ怒鳴るんだよ。でもバカだから仕方ないんだよ~」とか、
「カトちゃん『怒られた~』ってシュンとしてたよ~」とか言われている始末。
授業中歌っている先生もどうかと思うけど、子供たちへ勉強以外の与える影響を考えると、預けるには心許ないと考えてしまった。
先生方は子供たちと仲良く打ち解けるため、敢えてしているのかもしれない。
でも、何でもどんどん吸収するこの時期の “賢い子供たち”にとってこの対応は悪影響でしかないんじゃないか…
教えを乞う
子供たちは、謙虚さや先生への尊敬の念を持つ機会をここでは与えてもらえそうにない
そう思った。
そもそも集まってきているのは、狭き門である中高一貫校を受験しようと考える子供たちなわけで、小学校では優秀な成績を修めている子供たちなのだろうから。
(ちなみに我が家はそんなことはありません笑 親の私が挑戦好きの好奇心旺盛なだけです。)
賢い子ほど瞬時に学んでしまう。
そして一度学んで身に付けたことを修正するのは大変だ。
今回のことで娘の保育園時代を思い出した私。
そう言えば、保育園でも呼び方に違和感があった。
先生も子供もその親もみんな“呼び捨て”。
園長先生だって子供たちから「タカシ!」と呼び捨て。
子供たちも先生から「ハナコ!ケンタ!」と呼び捨て。
おまけに保護者も先生を「タカシ!」と呼び捨て。
とうとう私と娘だけ最後まで「園長先生」「マユミ先生」と呼び捨てにすることはなかった。
当初は担任が変わるたびに「なゆのママ、呼び捨てで呼んでくださっていいんですよ。」と言われたけれど違和感が半端なかったし、したくないからしなかった。
娘は私以上に先生から「マユミって呼んでね」って言われていたのも知っている。
でも、娘には「大人や先生を呼び捨てにしてはいけないよ」と教えていた。
我が家もまだまだ未熟である。
ふと気づくと尊大になっていたり、口が過ぎることも多々ある。
けれど、娘が塾の先生を「加藤先生」と呼んで話していたことに、子供の教育は勉学だけではないことに何度もハッとさせられた。
子供は育てたようにしか育たない。
子供が社会に出る前に私たち親ができることは何だろう?
学校も塾も子供が体験する小さな社会。
お金を出してるだけで安心してはいけないんだろうな。